遺言(ゆいごん)と遺言(いごん)とではどう違いますか?(放送開始165回目)

「遺言」と書いて、「ゆいごん」と読む場合もあれば、「いごん」と読む場合もあります。両者は似て非なるものではありますが、法律的にははっきり違います。

1.遺言とは、どういうものでしょうか?

わかりやすく言うと、「遺言」の読み仮名を国語の教師に訊くと「ゆいごん」と答えるでしょう。
それに対して弁護士に訊くと「いごん」と答えるでしょう。前者は一般的な名称であり、後者は法律用語です。

2.遺言(ゆいごん)とは、自分の死後のことを遺族に言い残す言葉です。法的拘束力はありません。

遺言の内容を書いた書面は「遺書」と言います。

ドラマ等ではポピュラーな「遺書」ですが、その形式は自由で、気軽に書けますが、法的拘束力はありません。

3.遺言(いごん)とは、民法が定める一定の形式に従って作成され、一旦作られた遺言には法的拘束力があります。

裏を返せば、一定の記載要件を満たしていない遺言書はせっかく書いても法的拘束力はありません。

では遺言書(いごんしょ)には記載要件として要求されていること以外は書けないということではなく、

付言(ふげん)として「(子供に対して)母親を大事にしろ」「(二男に対して)長男に残した財産の方がなぜ多くしているのか」といった遺族に向けたメッセージが自由に書けます

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令和7年1月16日FMちゅーピー出演放送165回目